森美術館、六本木クロッシング「オーディエンス賞」を決定

写真=田中偉一郎「目おちダルマ」2002年 Courtesy: Yuka Sasahara Gallery

写真=田中偉一郎「目おちダルマ」2002年 Courtesy: Yuka Sasahara Gallery

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 森美術館(港区六本木6)は12月20日、開催中の展覧会「六本木クロッシング2007:未来への脈動」において、「オーディエンス賞」と「MAM賞」の受賞者を決定したと発表した。

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 同展は、国内の若手を含むアーティスト36組が参加し、絵画や彫刻、写真、映像など多岐にわたるジャンルの作品を一堂に展示するもので、2004年に開催された「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」に続くシリーズ展。オーディエンス賞は、10月13日~12月17日の期間、来場者による投票を受け付け、得票数によって決定。MAM賞は同館館長をはじめとした理事会メンバーが選考した。

 オーディエンス賞は、表札やダルマ、茶柱など日常の中の事象をモチーフした作品を出展した田中偉一郎さんが受賞。田中さんは、全投票数21219票のうち最も多くの票数を獲得した。MAM賞は、円形の基盤の上に無数の鉄材部品を積み重ねた作品を出展した榎忠(えのきちゅう)さんが受賞した。

 同館キュレーターの荒木夏実さんは、田中さんについて「彼の狭い展示スペースにはいつも人がたまっていて、老若男女問わず笑顔がこぼれていた。今を生きる私たちに必要な何かが、この作品の中にあることは確か」とコメント。南條史生館長は榎さんについて「ほかに比肩するものがない独自の世界を切り開いた。乾坤一擲、この作品に賭けた作者の思いが凝縮しており、審査員の意見が一致した」とコメントした。

 同展の開催期間は来年1月14日まで。開催時間は10時~22時(火曜は17時まで、12月25日と2008年1月1日は22時まで開館、入館は閉館の30分前まで)。入館料=一般1,500円ほか。

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