ヤフー、今秋より新広告サービス「インタレストマッチ」を提供

写真=「インタレストマッチ」概要(ヤフー提供)

写真=「インタレストマッチ」概要(ヤフー提供)

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 ヤフー(港区六本木6)とオーバーチュア(赤坂9)は7月17日、合同で記者会見を開き、新広告サービス「インタレストマッチ」を提供すると発表した。

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 「インタレストマッチ」はクリック課金型の「興味関心連動型広告」(同社)。閲覧中のサイトの内容をはじめ、過去の閲覧履歴、都道府県などの配信地域、性別・年代の絞込み、配信スケジュールの時間毎の指定など複数の要素を加味して広告配信を行うもの。今秋より提供を予定しており、トップページや検索結果ページを除く「Yahoo! JAPAN」内の各サービスページでテキスト広告として掲出される。

 これまでの検索連動型広告は、閲覧者に関する情報は検索ワードに関連したもののみだったが、「ページに至った経緯、過去に閲覧したページの内容など行動ターゲティングに似た技術も取り込み、属性を掛け合わせることで精度の高い広告掲載となる」(ヤフーの井上雅博代表取締役社長)。

 例えば、数週間前に国内旅行の関連ページを、数日前に沖縄に関するページを閲覧し、今現在サッカーに関する記事を閲覧中の場合、ページの広告掲載スペースには「サッカー観戦グッズ」や「沖縄旅行」、「国内旅行の代理店」などの広告が掲載されるようになる。掲載される内容には性別や年齢、32に区分けされたエリア情報、曜日や時間など、ターゲティングの情報が加味される。

 現在「Yahoo! JAPAN」のPV(ページビュー)は年間約400億となり、半分の200億PVに同広告を配信する。その後、オーバーチュアが抱える提携パートナーのサイトや、「Yahoo!ウェブオーナーセンター」のアドパートナー(個人のブログやサイトなど)に広げる。また、モバイルサイトへも導入を予定する。現在提供している検索連動型広告やコンテンツマッチ広告は、順次「インタレストマッチ」へと移行させていくという。

 ネット広告マーケットの状況について井上社長は「新聞や雑誌などマス広告の市場が停滞する中、検索連動型やコンテンツ連動型がけん引する形で2けた成長を続けており健闘している。例えば個人店舗など、これまでの広告市場で勘定されていない広告主が、ネットを通じて初めて広告商品を手にしており、これらの広告主が市場を支えている」と話し、新サービスについて「やってみないとわからないというのが正直なところだが、市場のポテンシャルとしては、現在の検索連動型広告と同等のものになるよう育てていきたい」と意気込みを語った。

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