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森美術館で「アンディ・ウォーホル展」-国内過去最大級の約700点

会場の様子

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 六本木ヒルズの森美術館(港区六本木6)で2月1日から、国内過去最大級の規模でアンディ・ウォーホルの作品を展示する回顧展「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」が始まった。主催は同美術館とアンディ・ウォーホル美術館(米国)。

「シルバー・ファクトリー」を再現した展示の様子

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 同展は20世紀後半を代表するアーティストであるウォーホルの作品などを初期の物から晩年のものまで包括的に約700点紹介する回顧展。アンディ・ウォーホル美術館がシンガポール、香港、上海、北京で開催してきたアジア巡回展の最後を飾る展覧会となる。

 ウォーホルの代名詞といえるシルクスクリーン作品では、「キャンベル・スープ」シリーズや、マリリン・モンローやエリザベス・テイラーをモチーフにした「スターの肖像」シリーズ、ジャクリーン・ケネディを描いたシリーズなど主要シリーズを網羅。他に、「ヴォーグ」誌などに掲載された初期のドローイング作品、大量生産品の段ボール箱を再現した「ブリロの箱」などの立体作品、マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、坂本龍一らのセレブリティをモチーフとしたシルクスクリーン作品、ジャン=ミシェル・バスキアとのコラボレーション作品なども展示する。

 ウォーホルが制作活動を行い、数多くの有名人も訪れたというニューヨークのスタジオ「シルバー・ファクトリー」の一部を原寸大で再現したコーナーや、複数の実験映像作品を大画面で上映する展示、ウォーホルが書簡や雑誌など私的なあらゆるものを段ボール箱に保管したという「タイムカプセル」から約300点を展示するコーナーも。

 同美術館の南條史生館長は「アンディ・ウォーホルは現代美術を開いた形でポップに展開したアーティストで、分かりやすいアイコンをたくさん生み出した。しかし、同時に広告と美術の境界を危うくし、当時の美術の概念を覆すような問い掛けも行った。そのようなウォーホルの作品を網羅的に展示するこの展覧会は、もう一度現代美術を深く考えてみるきっかけになるはず」と話す。

 開館時間は10時~22時(火曜は17時まで)。入場料は一般=1,500円など。5月6日まで。

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