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六本木ヒルズで震災訓練-近隣の児童ら850人参加

心肺蘇生訓練に取り組む小学生

心肺蘇生訓練に取り組む小学生

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 六本木ヒルズアリーナ(港区六本木6)で3月11日、森ビル(同)社員やオフィスワーカー、近隣住民が参加した震災訓練が行われ、約850人が参加した。

ロープ訓練に参加する弘中綾香さん

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 「逃げ込める街」をコンセプトに掲げる同施設ではオープン当初から震災訓練を実施しており、今回が11回目。2012年以降は3月11日前後に行っている。

 同社では普段から災害に対応する社員を決め、訓練を実施、この日の訓練では、その社員が指導員となり、参加者に応急手当や救急搬送、心肺蘇生・AED、ロープワークなどの指導を行った。同時に、起震車体験や震災井戸の説明、非常食の配布なども行った。同社は六本木ヒルズの約10万食を含めて20万食の非常食を用意しており、大地震発生時に大量に出るとみられる帰宅困難者を支援する仕組みを整えている。

 この日は、同社の社員やオフィスワーカー、店舗の従業員、近隣の住民に加え、港区立南山小学校(元麻布3)の児童約20人も授業の一環として参加。児童らが救急搬送や心肺蘇生の訓練に真剣な顔で取り組む姿が見られた。

 訓練には麻布消防署の一日署長に任命されたテレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さんも参加。一般参加者と共に起震車体験やロープ訓練などに臨み、非常食の配布も行った。震災訓練後には麻布消防署による消防演習を実施、倒壊したがれきの下やビルの屋上からけが人を救出する訓練などを行った。

 弘中さんは「3年前はまだ大学生で、家に帰ることができず品川のホテルで同じ帰宅困難者の方たちとテレビを食い入るように見ていた。この訓練で3年前に自分が感じた不安や、日々の備えや防災意識の大切さを思い出すことができた」と話した。

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