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森美術館が展覧会プロジェクト参加者募集-「リー・ミンウェイとその関係展」

《プロジェクト・繕う》2009年/展示風景:「プロジェクト・繕(つくろ)う」ロンバード=フレイド・ギャラリー、ニューヨーク、2009年 ルディ・ツェン氏蔵 撮影:Anita Kan

《プロジェクト・繕う》2009年/展示風景:「プロジェクト・繕(つくろ)う」ロンバード=フレイド・ギャラリー、ニューヨーク、2009年 ルディ・ツェン氏蔵 撮影:Anita Kan

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 森美術館が現在、9月20日から始まる展覧会「リー・ミンウェイとその関係展」のプロジェクト参加者を募集している。

《プロジェクト・リビングルーム》2000年/展示風景:「四重奏とリビングルーム」チャイニーズ・アーツ・センター、マンチェスター、2013年 撮影:Kevin Ho

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 台湾出身でニューヨーク在住のアーティスト、リー・ミンウェイ(李明維)さんの初の大規模個展。1990年後半以降、現代アートの世界では観客の参加によって成立する作品やプロジェクトが、「リレーショナル・アート」「関係性の美学」として注目を浴び、大きな広がりを見せており、この潮流の中、さまざまな観客参加型のアートプロジェクトを展開し、国際的に活躍しているリーさん。

 同展は、リーさんの作品やプロジェクト14点(予定)を網羅的に体験でき、これらを歴史的、文化的な文脈から読み解く試みとして、白隠、鈴木大拙、ジョン・ケージ、イヴ・クライン、アラン・カプロー、リクリット・ティラヴァニ、小沢剛など、ほかのアーティストの作品も併せて紹介する。

 「開幕の時点では、展覧会の完成度はまだ40%」と語るリーさん。「見る」だけでなく、「話す」「贈る」「書く」「食べる」といった行為を通して、観客はさまざまな方法でプロジェクトに参加することができ、作品は日々変化し、多彩な広がりを見せていく。

 現在、同プロジェクトへの参加者を募集している。《布の追想》プロジェクトでは、思い出のアイテムの写真とエピソードを募集。リーさんによって選ばれた16人が実際に参加し、思い出のアイテムは特製の木箱に入れて返却される。《プロジェクト・繕(つくろ)う》では、リーさんに代わって、持ち込まれた衣類を繕いながら、来場者と会話を交わすボランティアのホスト役を募集する。

 《プロジェクト・リビングルーム》では、六本木の歴史、六本木ヒルズや森美術館についての思い出を話せるホストを探している。「人と会話することが好きであれば誰でも応募可能。いずれも日本語以外の言語ができる人は大歓迎する」とのこと。申し込み締め切りは6月30日。詳細は公式ホームページで確認できる。

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