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泉屋博古館分館で「きものモダニズム」展 銘仙の着物100点展示

会場の様子

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 泉ガーデンの泉屋博古館分館(港区六本木1)で9月26日、「銘仙」の明治から昭和にかけての名品約100点を展示する「きものモダニズム」展が始まった。

「モダン」な柄の銘仙も

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  「銘仙」は平織りの絹織物で、大正から昭和にかけて女性の普段着として広く普及した着物。日本の着物の伝統的な柄に加え、西洋文化の影響を受けた「モダン」な柄のものが作られるようになり、明治後期から大正時代の「ハイカラ」を好む女性に受け入れられた。

 同展では、銘仙を数多くコレクションする須坂クラシック美術館(長野県)のコレクションを中心に展示、前期と後期で展示品を入れ替え、合計100点の銘仙を展示するほか、同時代の帯や、銘仙を着た女性をモデルにした絵画やポスター、雑誌なども紹介する。

 展示は、模様によって分け、第1章・第2章では伝統的な模様のものを、第3章では花を取り入れた模様を紹介。第4章は「モダニズムの開花」と題し、惑星を思わせる渦巻きの模様のものや、音符をデザインしたもの、抽象絵画を思わせる模様のものなどを展示する。

 須坂クラシック美術館創設時に銘仙など2000点を寄贈した日本画家の岡信孝さんは「大正の着物は名品でもなくあまり集めている人はいないものだが、美術館で展示するものを探している時に出会って『非常に大胆で図柄も面白い』と感じた。その後、ハワイやイギリスでも展覧会をやって好評を得ることができた。それが東京の人たちに同感じていただけるのか楽しみ。大正のモダニズムを見直すとともに、新しい美の出発点になれば」と話した。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は一般=800円など。12月6日まで。

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