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六本木ヒルズが15周年 「ヒルズクオリティー」保ち続け、街のシンボルに

4月25日に15周年を迎えた六本木ヒルズ

4月25日に15周年を迎えた六本木ヒルズ

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 六本木ヒルズ(港区六本木6)が4月25日、オープンから15周年を迎えた。

15年前の開業セレモニーの様子

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 複合商業施設として2003年4月25日にオープンした同施設。高さ238メートルの高層オフィスビル「六本木ヒルズ森タワー」を中心に、集合住宅である「六本木ヒルズレジデンス」、ホテル「グランドハイアット東京」、テレビ朝日本社社屋、映画館「TOHOシネマズ」をはじめとする文化施設のほか、レストランや各種ショップなどの商業施設、美術館、展望台、公園などから成り、敷地面積は約8万4801平方メートルにも及ぶ。

 もともと商業エリアではなかった場所に誕生した同施設。港区六本木6丁目地区の都市再開発事業として建設が始まり、完成までに17年の歳月を費やした。同施設商業運営室プロモーションチーム鈴木仲子さんは「東京を世界のナンバーワンの都市にするという考えの下、東京の中心地である六本木に施設を建てた。複合施設でありながら一つの『街』でもあり、『文化都心』というキーワードを掲げ、世界の人々に向けてさまざまな文化、その中でも特別な体験を提供したいと考えた」と当時を振り返る。

 商業施設のコンセプトは「ONE&ONLY」。「六本木ヒルズでしか味わえないハイクオリティーな体験『ヒルズクオリティー』を提供し続け、例えば飲食店でいうと数々の名店などの新業態を集約させた。店と店、店とイベント、店と文化など、さまざまなコラボレーションも企画し、六本木ヒルズという一つの街の中で相乗効果を生み出してきた」と鈴木さん。

 相乗効果を生み出すため、開業時には「街のポイントカード」として「コミュニティパスポート」をスタート。現在は「ヒルズカード」として、以前より利用できる施設や優待サービスを大幅に拡充させた。「六本木ヒルズだけでしかできない体験を提供することで、港区をはじめ23区に住む近隣の人々を中心に15年間変わらずご愛好いただけている」

 15年間の中で、2008年にはリーマン・ショック、2011年には東日本大震災が起きた。同施設も影響を受けたというが、「ヒルズクオリティーを下げず担保した」(鈴木さん)ことで、開業以来毎年4000万人が訪問。昨年には過去最高の売り上げを記録した。訪問者数は今年、6億人に達する見込み。AIなど先端テクノロジーの実証実験にも積極的に取り組んでいる。

 「15年間でものすごく何かが変化したわけではなく、入居している企業や店舗同士などによる積み重ねによる側面が大きい」と鈴木さん。「六本木ヒルズは唯一無二の複合施設で構成された街。今後も、六本木ヒルズでしか表現できない価値を提案していき、グローバルプレーヤーに支持される世界基準の『ヒルズクオリティー』を実現し、東京におけるファイナルディスティネーション(最終目的地)を目指したい」とも。

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