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六本木のITベンチャー企業、「物々交換」で地元店舗を「社員食堂」に

早速「まかない」を食べるタイマーズの高橋さん、田和さん、村石さん

早速「まかない」を食べるタイマーズの高橋さん、田和さん、村石さん

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 六本木のベンチャー企業「TIMERS inc.(タイマーズ)」(港区六本木7)は2月15日、ホームページ作成などの代わりに賄いを食べさせてくれる飲食店を募集する「まかないプロジェクト」でパートナー企業を「Dinner Rush(ディナーラッシュ)」(六本木5)に決定し、「社食」としての利用を始めた。

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 昨年5月に創業した同社はカップル向けのスマートフォンアプリ「Pairy」の運営などを手掛けるベンチャー企業で、社員は5人。同年11月に「賄い」を食べさせてくれる飲食店を募集する「まかないプロジェクト」を開始し、約1カ月間で十数件の応募があった。その後各店舗と面接などを行い、ディナーラッシュとの提携を決定した。

 ディナーラッシュは六本木で「Abbot's Choice」「ANT'N BEE」「Shamrock」の3店舗を展開するほか、中野・新宿・渋谷にも店舗を展開する。今回の「賄い」ではタイマーズの事務所から近い「Shamrock六本木店」でのランチのほか、他店でのディナーや飲み物にも使える回数券を発行し、タイマーズの社員が半年間利用できるようにする。

 ディナーラッシュの泉一雄社長は「たまたま六本木経済新聞をのぞいた時に記事が目に入って、面白そうだなと思って応募してみた。もともとフリーランチのような試みには興味があったし、異業種の若い人たちと交流を持てるというのも大きかった。ホームページは絶対必要とは思っていなかったけれど話しながらどういったものを作ればいいのかまで相談できるのならいいのではないかと思った」と話す。

 タイマーズの田和晃一郎COOは「僕らにとっては面白いと思ってもらえたことと、リアルな場で人とつながる重要性というようなことを理解していただけたのが良かった。通ううちにスタッフの方とも仲良く慣れると思うし、行きつけのような場所が地域にできるというのはすごく重要なことだと思う」と話す。

 タイマーズでは同時に誰でも賄いを提供してくれる飲食店を募集できる「だれでもまかないプロジェクト」を公開。田和さんは「始めて数日ですでに数件の問い合わせがあった。マッチングの仕組みが整えはもっと事例は増えてくると思う」とも。

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