「ベネチア・ビエンナーレ」金獅子賞の女性現代アート作家-森美術館

写真=展示作品の1つ「残りもの(家族2)」(2000年)。

写真=展示作品の1つ「残りもの(家族2)」(2000年)。

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 フランスを代表する女性現代アート作家で、「ベネチア・ビエンナーレ」での金獅子賞受賞など世界的にも高い評価を得るアネット・メサジェさんの日本初となる大規模な個展「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」が8月9日、森美術館(港区六本木6、TEL 03-5777-8600)で開幕する。

アネット・メサジェさん

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 アネット・メサジェさんは1943年、フランス生まれ。1960年代から制作活動を開始し、2005年の第51回ベネチア・ビエンナーレにフランス館代表作家として参加、金獅子賞を受賞した。同展は2007年6月のパリ「ポンピドゥー・センター」を皮切りに、フィンランド、韓国と世界を巡回してきた国際展となる。

 会場では、空間いっぱいを私的な部屋に見立てた近作のインスタレーション「コレクターの秘密の部屋」(2007年)から、ベネチア・ビエンナーレ出品作となる大型インスタレーション「カジノ」(2005年)などの代表作まで数多く展示される。

 作品の多くにはぬいぐるみが使用され、空間いっぱいをつかったインスタレーション「つながったり分かれたり」(2001-2002年)は、天井から吊るされた無数のぬいぐるみが、モーターの力でゆっくりと動きつづける作品。狂牛病に触発されて制作されたという。金獅子賞を受賞した「カジノ」は「ピノキオ」の物語から発想した作品。ゆっくりと波打つ巨大な赤い布の下に、海の生物を配した作品となる。

 開催時間は10時~22時(火曜は17時、9月23日は22時まで。入館は閉館時間の30分前まで)。入館料は一般1,500円ほか。会期中無休。11月3日まで。期間中には、本人が出演するトークイベント(8月10日、要予約)も開催する。

 同館では、約30万人の入館者を集めた英国の国民的現代アート賞「ターナー賞」の歴代受賞作家を一堂に紹介する展覧会「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み」(会期=4月25日~7月13日、80日間)に続く展覧会。同展の次は、インドの現代美術を紹介する「チャロー!インディア:インド美術の新時代」(会期=11月22日~2009年3月15日)を開催する。

アネット・メサジェさん(画像)展示作品「つながったり分かれたり」(画像)アジアのアーティスト11人、ビデオアートの競演-森美術館(六本木経済新聞)話題の「牛」が森美術館に上陸-「ターナー賞」展で(六本木経済新聞)グランド ハイアット 東京でアート宿泊プラン-団塊世代ターゲット(六本木経済新聞)

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