国立新美術館と森美術館で東南アジア現代美術展 「インスタ映え」する作品も

多くの観覧者が撮影する作品、「フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》2009/2017年インスタレーション」(森美術館)

多くの観覧者が撮影する作品、「フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》2009/2017年インスタレーション」(森美術館)

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 国立新美術館(港区六本木7)と森美術館(六本木6)で現在、「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」が開かれている。

「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」。森美術館の展示風景

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 同展はASEAN(東南アジア諸国連合)設立50周年を記念し、東南アジアの現代美術を紹介する史上最大規模の展覧会。両館初の共同企画展として、ASEAN10カ国より86組のアーティストを選定し、計約190点の作品を展示する。同展広報担当者は「時代の潮流と変動を背景とした東南アジアにおける1980年代以降の現代アートの発展を9つの視点から掘り下げ、そのダイナミズムと多様性を紹介する」と話す。

 展示作品のほとんどが撮影可能なため、多くの観覧者が作品をSNSで投稿するなどウェブでも反響を呼んでいる。SNSで人気がある作品は、フィリピンのフェリックス・バコロールさんによる1200個の風鈴が揺れ動く作品「荒れそうな空模様」(森美術館)と、タイのスラシー・クソンウォンさんによる作品で、5トンの糸に埋もれた金のネックレスを見つけた鑑賞者が持ち帰ることができるという体験型インスタレーション「黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないのか)」(国立新美術館)だという。

 広報担当者は「夏休みに入り10~20代の来館者が増えている。夏の思い出作りなど、気軽に足を運んでほしい」と話す。

 開催時間は、国立新美術館=10時~18時(金曜・土曜は21時まで、9月30日・10月1日は22時まで)、森美術館=10時~22時(火曜は17時まで、9月30日は翌6時まで)。入場料は、2館共通券=一般1,800円、大学生1,000円、単館券=同1,000円、同500円、高校生・18歳未満無料。10月23日まで。

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