東京タワーで1月18日夕方、開業55周年を記念したスペシャルイベント「GRAND HEART(グランドハート)2013」が始まる。
東日本大震災が発生してから間もなく2年。被災地は復興に向けて日々努力を重ねているが、地域によっては閉塞(へいそく)感が漂っている状態。そこで、著名人55人の直筆による「希望のメッセージ」が書き込まれた高さ約140センチの東京タワー型オブジェを、フットタウン屋上に設置されたグランドハート(大きなハート型の台)に55台展示。復興途中にある被災地の人々はもちろん、日本中の人々に、さらなる支援の気持ちと未来への明るい希望を抱いてもらうことを願い発信する。オブジェは夜になるとオレンジ色にライトアップされ、幻想的な空間を演出する。
グランドハートの中央には、福島県双葉郡大熊町の熊町小学校の児童27人、大野小学校の児童28人の計55人のメッセージが書かれたハート型の花55本を展示。同町は、福島第一原発の1号機から4号機が立地し、大熊町の大部分は今も「帰還困難区域」に指定され、熊町小・大野小の生徒はともに旧会津若松市立河東第三小学校の校舎を使っている。
希望の直筆メッセージを寄せた著名人は、女子レスリングの吉田沙保里さん、京都大学教授で医学者の山中伸弥さん、男子ハンマー投げの室伏広治さん、AKB48の大島優子さん、高橋みなみさん、柏木由紀さん、篠田麻里子さん、EXILEのHIROさん、TAKAHIROさん、女子サッカー日本代表の澤穂希さんなど。
会場には被災地応援の募金箱を設置し、集まった募金は被災地の子どもたちに贈る。展示期間終了後、募金した人の中から抽選で「希望のメッセージ」プレートが当たる企画も予定する。
点灯時間は17時~22時。3月31日まで(18日17時30分から点灯式)。