ショコラトリー「TERROIR（テロワール） by DaichiOkuno」（港区南麻布1、TEL 03-6722-0096）が11月1日、南麻布にオープンした。

「ショコラフランボワーズ」

　店舗面積は約99平方メートル。「大人のぜいたく」をコンセプトに掲げ、黒を基調とした空間で、ボンボンショコラや焼き菓子、生ケーキを販売する。

　店主の奥野大智さんは1985（昭和XX）年生まれ、福井県出身。大阪の製菓専門学校卒業後、個人店やホテル、企業、レストランなどさまざまな現場で働いた。ワーキングホリデーで滞在したカナダでフランス人シェフと働いたことをきっかけにフランス菓子に関心を持ち、ルクセンブルクのパティスリーやパリのレストランでも経験を積んだ。

　帰国後は企業でショコラティエとしての経験を積み、2023年に自身のブランド「TERROIR」を立ち上げた。これまで、伊勢丹「Next Generation」や「サロン・デュ・ショコラ」、松屋銀座のバレンタイン催事などに出展してきた。自分の世界観を表現できる拠点を構えようと、同店オープンにこぎ着けた。

　店内は「黒」で統一。「非日常」をテーマに、什器や資材、紙袋も黒でそろえた。ショーケースを設置し、中に宝石を意識したショーイングでショコラを並べる。

　商品は、シナモンの香りを立たせたカカオのフィナンシェ「ショコラフランボワーズ」（450円）、ライチのガナッシュなどを使った「ライチローズ」、アプリコットを使いバニラの香りを立たせた「アプリコットヴァニーユ」を含む12種類の「ボンボンショコラ」（4個入り2,000円～）など。「フロマージュブラン」（840円）や「ポムワール」（830円）などの生ケーキのほか、クッキー缶などもそろえる。90粒入りの「ボンボンショコラ」（3万8,000円）も用意した。

　奥野さんは「90粒入りのボンボンショコラは特にインパクトが強く、パーティーや差し入れ、結婚式など特別な場面で使ってほしい。将来的にはバーやイートインスペースを整備し、シャンパーニュとのペアリングや皿盛りデセールの提供も考えている。まずは地元の方々に、日常のご褒美として楽しんでもらいたい」と話す。

　営業時間は11時～19時。月曜定休。