港区・麻布十番の夏を代表するイベント「麻布十番納涼まつり」が8月22日、開幕した。
昨年は59万2千人の来場者を記録した都内でも有数の祭り。15時の開始以降、普段は静かな麻布十番に多くの人が押し寄せた。
一の橋公園を中心会場に、24カ国の大使館が協力し、各国の料理を提供する名物企画「国際バザール」では、トルコのケバブ、スペインのパエリア、ドイツのソーセージなどが人気を集め、各国のブースには長い行列が伸びた。
麻布十番商店街では、大正10年から営業するというおでんの「福島屋」や、牛モツ煮や焼き鳥が人気の「あべちゃん」、たい焼きの「浪花屋」、人形焼で有名な「紀文堂」などの老舗店舗が軒先で各店のメニューを提供。紀文堂では名物のワッフルが売られ、定番のカスタードクリーム/あんずジャム(各130円)のほか、納涼まつり限定のマンゴー(200円)も販売。ワッフルを買い求めようと、長蛇の列が出来た。
このほか、「TOKYO FM」が放送する番組内の設定で、仙台坂上にあるとされるイタリア料理店「AVANTI」も出店したほか、新宿や池袋などに出店している「アントニオ猪木酒場」が出張出店するなど個性的な店舗も目立つ。
全国約40の市町村が名産品を販売する「おらがくに自慢」では、秋田からなまはげが参加し、みそ焼ききりたんぽ(1本250円)、豚トロ串(1本150円)をアピール。長野からは須坂商業高校の生徒たちが参加し、ジャムや魚介類のくん製など、全国の商業・水産高校の実習商品を仕入れて販売する。
納涼まつりではこのほか、網代公園での盆踊り、パティオ十番でのステージショーなどが行われ、祭りムードを盛り上げる。パティオ十番に隣接するイタリア料理店「カフェ ラ・ボエム麻布十番」では、高級シャンパン「ドン ペリニヨン」6本を大型の容器で運ぶ「神輿」(10万円)などの祭り企画も実施している。
今年で43回目となる納涼まつりは8月22日~24日の3日間の開催。開催時間は15時~21時。23日と24日には「麻布十番寄席」などが実施される。最寄り駅は、東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線・麻布十番駅。開催期間中の14時~21時30分は交通規制が敷かれる。詳細は麻布十番商店街公式ホームページを参照。
麻布十番納涼まつり「国際バザール」の様子(画像)麻布十番納涼まつりに出店するおでんの「福島屋」(画像)麻布十番納涼まつりに出店する「紀文堂」(画像)麻布十番納涼まつりに出張出店する「アントニオ猪木酒場」(画像)麻布十番納涼まつり、開催近づく-今年は22日~24日の3日間(六本木経済新聞)