麻布十番のオープンスペース「dream lab.」(港区麻布十番1)で2月15日、書家・矢部澄翔さんとプランニングプロデューサー・次屋妙子さんによる「一日だけの展覧会」が開かれる。
6歳で書を始め、大学卒業と同時に師範を取得した矢部さんは8年間の会社勤務を経て、2006年から書家に転身。以後、「伝統×革新」をテーマに、さまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーションを試み、パフォーマンスや個展などを国内外で開くほか、題字やロゴデザインなども多数手掛けている。
次屋さんは、女性に関連した多くのイベントを手掛けるプランニングプロデューサー。「何かを始めたい」女性を応援するサロン講座を2004年に開講したほか、インターネット上でドキュメンタリー番組を手掛けるなどしている。
2人の出会いは4年ほど前。あるパーティーで知り合い、その後、次屋さんのトークショーに矢部さんがゲスト出演するなどして親交を深めた。それ以来、矢部さんの写真やPV映像なども、次屋さんが担当するようになったという。
同展開催のきっかけは、在オマーン大使館から矢部さんへの「書道の文化をオマーンの人々に伝えてほしい」という依頼。文化事業の一環で、オマーンの小学校でワークショップを開いたり、高校や大学などで書道の講義を行ったりする内容。矢部さんは、「この活動に密着してほしい」と依頼し、次屋さんも同行することになった。
日本とオマーンの国交40周年を迎える今年、2人は「あらためてオマーンの魅力を伝えよう」と同展を企画した。
当日は、矢部さんがオマーンで書いた書道作品6点、次屋さんが撮影した写真20点を紹介するエキシビション(10時~18時)、オマーンでのドキュメンタリー映像の上映やトークショー、矢部さんによる書道パフォーマンスなどのレセプションパーティー(19時~21時、要予約)で構成する。
タイトル「一日だけの展覧会」について、「『一期一会』を表現したかったから」と次屋さん。「人と人の出会いに感謝したかった」とも。
エキシビションは入場無料、レセプションパーティーは予約が必要で、入場料は2,500円(1ドリンク)。予約方法はホームページで確認できる。