出店マーケティングを主な業務とするワンズ(渋谷区)が6月5日に発表した「成長性が高い駅商圏・飲食店増加ランキング」の1位に六本木がランクインした。
同ランキングは、GIS(地図情報システム)を用い、国の基本的な統計データを集計。首都圏における1日平均乗降車数上位200駅中の飲食店店舗数の統計をとったもの。駅商圏は半径1キロ(徒歩約15分)の範囲とした。
1位の六本木に続き、2位=神谷町、3位=大門、4位=浜松町までが東京タワーを挟む東西一直線のライン上に並んだ。5位は恵比寿。飲食店を「一般」と、酒をメーンに提供する「遊興」に分け統計をとったところ、六本木は特に「遊興飲食店」の増加が目覚ましく、252店舗増という結果で、2位の99店舗増(神谷町)に大きく差を付けた。合計数を比べても425店舗増(2位=186店舗増)とひときわ多い。
「六本木は、ヒルズやミッドタウンができる前から飲食店の街ではあったが、昨年統計をとった人口増加ランキング(居住者数+通勤・通学者+ショッピングでどれだけ集客できるかという理論値)では、昼間人口が約2万人増加(ランキング10位)、人口も約4500人増加(38位)している」と同社の加茂隆社長。「浜松町、大門、神谷町も昼間人口の増加数でトップ10にランキングしていることから、街に従業者が増えると飲食店も増えるのでは」と話す。
次回の調査は国のデータが更新されるタイミングで行う予定。