AXISビル(港区六本木5)1階の写真総合スペース「IMA CONCEPT STORE」で8月20日、写真家・石川直樹さんの個展「Makalu(マカルー)」が始まった。
石川さんは1977(昭和52)年東京生まれ。2000年に北極から南極までを人力で踏破するプロジェクトに参加、翌年には当時の世界最年少で7大陸最高峰登頂に成功した。同時に写真家としても活躍し、2011年にはポリネシアの島々で撮影した作品をまとめた「CORONA(コロナ)」で土門拳賞を受賞した。
近年は「ヒマラヤシリーズ」として世界最高峰の「チョモランマ」をはじめ、「ローツェ」「マナスル」など8000メートル級の山々で撮影した作品を発表している。今月25日には今年5月に登頂した8463メートル、世界第5位の「マカルー」で撮影した写真集「Makalu」を発売する予定。
同展では「マカルー」遠征の写真を中心に展示。中版フィルムカメラを用いて撮影した雪山や氷山の写真に加え、山麓で暮らす人々の写真なども展示する。遠征で使用した地図やマカルーの峰を意識したインスタレーションなども展示し、世界屈指の難易度と言われる「マカルー」登頂の様子を伝える内容となっている。
隣接する「IMA books」では石川さんの写真集に加え、石川さんがヒマラヤ遠征の際に持参した書籍などをそろえた選書コーナーも設ける。
開催時間は11時~22時。入場無料。10月5日まで。9月には石川さんによるトークショーやワークショップの開催も予定する。