プレスリリース

【クマ検知】誤検知を極限まで減らす高性能と低コストを実現するAIカメラソリューションに開発着手

リリース発行企業:株式会社Rist

情報提供:

株式会社Rist(本社:京都市下京区、代表取締役社長:長野 慶、以下「Rist」)は、全国で深刻化しているクマ出没の現状を受け、その対策として、カメラ・AI画像解析・通信機能をひとつにまとめたAIカメラソリューションの開発を開始しました。Ristの自社開発によるAIカメラ「AIMERA(R)」に、鳥獣被害対策に準じた機能を搭載するもので、クマが活動を始めると予想される2026年春頃の完成を目指します。

カメラ・AI画像解析・通信機能をひとつにまとめたAIカメラ イメージ


クマ検出イメージ

1.開発の背景

令和7年度のクマ類による人身被害は230人に及び、平成20年度以来、過去最多となっています。(※1)日本各地でクマの目撃・出没情報が相次いでおり、これまでほとんど出没しなかった市街地や周辺の住宅地、農地でも確認されるケースが増えていることから、地域住民の不安は高まっています。

これに対し、国による『クマ被害対策パッケージ』が策定されるなど、全国的に対策強化が推進されているものの、多くの自治体の現場では限られた人員と予算での対応に苦慮しているのが現状です。また出没傾向を十分に把握できていないことから対策方針の策定が難しく、さらには誤検知によって、職員の無駄な出動や住民の不安を招く例も散見されており、結果としてパトロールや注意喚起、捕獲・誘導などの具体的かつ効果的な対策が後手に回ってしまう課題が生じています。

※1 環境省「クマ類による人身被害について [速報値] 令和7年12月5日」(R07 年度は11月末時点)https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/injury-qe.pdf

2.本ソリューションの特長

Ristのクマ検知ソリューションは、ソフトウェアとハードウェアの両面から、自治体が求める実用的な機能を高い技術力で網羅することによって、地域の安全対策と住民の安心確保に貢献します。



(1)誤検知を防ぐ高性能と低コストを両立誤検知を最小化する高性能でありながら、コストを抑えられるため限られた予算で地域を網羅的に見守る監視体制が実現できます。





(2)夜間や山間部でも検知可能なカメラ性能赤外線センサー対応の小型4Kカメラにより、光の届かない場所でも検知が可能です。
また工事が不要で、職員でも簡単に取り付けることができます。





(3)住民のプライバシーを保護設置場所や目的に応じて、撮影画像をクラウド送信しないプライバシーモードも選択可能です。





(4)シカ、サル、イノシシなど、他の鳥獣検知にも対応クマだけでなく、深刻な農作物被害を防ぐためのシカ、サルなどの検知にも役立ちます。





その他、自治体の運用目的に応じた通信方式の選択自治体が管理する情報公開基盤等へのAPI連携などの機能を搭載しています。

3.導入により期待される効果

- 初動対応が即時に実施可能
リアルタイムに出没情報が届くため、住民、関係各署、猟友会等への情報連携が可能になり、住民への注意喚起、捕獲に向けた対応などの初動を即時実施できます。
- 出没データに基づく中長期的安全対策が可能
出没場所・時間帯・季節などの情報を継続的に蓄積。これらのデータを分析することで、ゾーニング計画や効果的な捕獲方法、出没防止、個体数削減などの重点対策が可能になります。
- 人的負担や監視コストの軽減
的確な出没検知により、広範囲を人手で巡回・監視する必要が減り、職員や猟友会の負担を軽減できます。さらに、モード切り替えによって通信費やクラウド利用料を抑えつつ運用できる点でも、面的にパトロール対策を補完できます。
- 既存システムとの連携による情報活用
自治体の持つ情報公開基盤や防災情報システムとAPI連携することで、新たなシステムを一から導入することなく、出没情報を防災・安全情報と一体的に提供できるため、インフラ整備に活用することが可能です。


クマ被害対策を高性能・低価格で支援可能なRistの技術開発力
本開発には、データ分析分野で世界トップランクの称号を持つAIエンジニア(※2)と、AIの性能を最大化するためのカメラ製作にハードウェアエンジニアが参画。「AIが解析しやすい画像」をハードウェア側で作り出し、その画像に最適化したAIモデル構築までを完全内製化することで、誤検知の最小化とコストパフォーマンスの両立を実現します。

(※2)データ分析プラットフォームKaggleにて世界トップランクであるGrandmasterの称号を持つエンジニアが、日本最多の10人所属(2025年12月現在 当社インターネット調べ)

4.今後の展望

自治体のフィールド実証等の仕組みを活用し、現場の実情に即した自治体職員のニーズを反映させながら、クマをはじめとする鳥獣対策ソリューションへと磨き上げていきます。さらには、渋滞対策などのニーズも取り込み、地域を支える総合的なAIカメラソリューションパッケージへと発展させることによって、自治体による安心・安全な社会インフラ整備の実現に貢献してまいります。

クマ検知ソリューション

- 初期導入費:標準価格98,000円(税別)月額利用料:標準価格10,000円(税別)

- AIMERA(R)について
https://www.rist.co.jp/service/aimera/


Rist会社概要

Rist は、「画像 AI 事業」「データ分析事業」を軸に、AI 技術を用いたシステムの開発、データ分析、プロダクトにより、製造業・ライフサイエンス・社会インフラの分野を中心に顧客や社会の課題解決に貢献しています。AI の活用や撮像に関するコンサルティング、企業の研究開発・技術支援にも対応しており、課題や要望に応じて幅広いソリューションを提供しています。

会社名 :株式会社 Rist(京セラグループ)
本 社 :京都府京都市下京区五条通河原町西入本覚寺前町 830 京都エクセルヒューマンビル7階
設立日 :2016年8月1日
代表取締役社長:長野 慶
URL  :https://www.rist.co.jp

※上記内容は予告なく変更する場合があります。
※記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。

【製品に関するお問い合わせ先】
株式会社Rist プロダクトソリューション部 羽黒
TEL:080-4171-7450 (担当直通)075-708-7020(代表)
MAIL:info@rist.co.jp

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