5年目のクリスマスシーズンを迎えた六本木ヒルズ(港区六本木6)は12月1日より、「クリスマスマーケット」を開催する。
クリスマスマーケットは、クリスマス関連のグッズやフードを販売する市で、1393年にドイツではじまり、ヨーロッパで広く開かれている。ドイツではクリスマス前の約4週間を「アドヴェント(待降節)」と呼び、マーケットがメーンイベントとなる。六本木ヒルズでは本場とされる独・シュトゥットガルトのクリスマスマーケットを再現し、さまざまなデコレーションを施した11軒の屋台を展開する。場所は「ラトリエ ドゥ ジョエル ロブション」前。これまで名古屋の百貨店などでも開かれてきたが、東京での大規模な展開は初という。
屋台は、オーナメントやドイツの木工品などクリスマス商品の専門店「ケーテ・ウォルファルト」をはじめ、あたためた赤ワインにスパイスを加えた「グリューワイン」(500円)や名物の「カレーソーセージ」(500円)などドイツ料理を扱う「バデンザ」、「アップルパンケーキ」(500円)などリンゴを使ったフードを提供する「アプフェル マーカス ボス」などのほか、ギフト雑貨などを扱うヒルズのテナントも出店する。総アイテム数は1,000種類以上。また、ウェストウォーク南側の吹き抜けでは、ドイツの伝統的なクリスマスオーナメント「クリスマスピラミッド」を展示し、マーケットでは小型版(約4,000円)の販売も行う。
11月30日には、六本木ヒルズに住む人や近隣住民など、約110人を招いたプレイベントを実施した。「六本木ヒルズとしては初めて使用した」(森ビル広報担当者)という、クリスマスシーズンのメーンビジュアルでモデルを務めたサンタクロースも登場し、参加したこどもたちにプレゼントが贈られた。家族全員で赤いコートやサンタクロースの帽子などを着込んで参加した一家は「ツリーなどの用意もこれからで、クリスマス用品を見にきた。良いものがあれば購入していきたい」と話した。
マーケットの開催時間は11時~21時、12月25日まで。イベントセレモニーで森ビルの辻慎吾取締役は「イルミネーションなどのように、今後は恒例のイベントにしていきたい」とあいさつし、同社広報担当者は「これまではどちらかというと大人寄りの展開だった部分もあるが、マーケットを開催することで、こどもからお年寄りまで幅広い層に楽しんでいただけるのでは」と話す。
六本木ヒルズではこのほか、展望台の東京シティビュー(六本木6)でLEDを使用した円形の電飾などを施し、座るたびに発光色が変化する椅子などを配したイルミネーション「天空のクリスマス2007 スカイ・イルミネーション」(12月25日まで)を開催。11月8日から点灯している恒例のけやき坂イルミネーションと合わせて、クリスマス本番ムードを高めている。
東京シティビューの「スカイ・イルミネーション」(画像)ウェストウォークの「クリスマスピラミッド」(画像)六本木ヒルズでクリスマスイルミネーション開始(六本木経済新聞)六本木ヒルズ東京シティビュー