気鋭の日本画家、東麻布で初個展-金・銀箔を用いたオリジナル技法

写真=美術作家・牛島孝さんの作品

写真=美術作家・牛島孝さんの作品

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 港区・東麻布の現代アートギャラリー「GALLERY SIDE 2」(東麻布2、TEL 03-6229-3669)で5月24日より、日本画家・牛島孝さんの個展「陽炎」が開催されている。

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 牛島さんは1980年、横浜市生まれ。2003年に金沢美術工芸大学日本画専攻を卒業し。現在は金沢市を拠点に制作を行う。作品は書籍の表紙を飾ることも多く、作家・岩井志麻子さんの「永遠とか純愛とか絶対とか」や、梨木香歩さんの「沼地のある森を抜けて」などを手がけた。

 同展では、金箔(きんぱく)や銀箔(ぎんぱく)、真ちゅうの上に和紙を施すオリジナルの下地づくりに挑戦した。水道の蛇口や浴槽など、日常的な光景をモチーフとするが、日本画の画材が画面を流れる効果を使い独特の雰囲気を演出する。作品を通して牛島さんは「心の奥にある不安」を表現したという。

 開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日休。6月20日まで。同ギャラリーは昨年9月、赤坂から東麻布に移転。現代アートを専門に扱い、曽根裕さん、リクリット・ティラヴァーニさん、ムラタ有子さんなど著名作家をギャラリーアーティストに抱える。東麻布にはこのほか、今年1月に現代アートギャラリー「Take Ninagawa(タケ ニナガワ)」(東麻布2)がオープンしている。

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