港区・元麻布の雑居ビル屋上で9月21日、稲刈りが行われた。
NPO法人、ラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズ(世田谷区)が展開する「Happy Rice」プロジェクトの一環として、今年6月から栽培を開始した稲。
同プロジェクトは、漢字に関する問題に1問正解するごとに、50粒の米がWFPを通して世界に寄付されるというウェブ上のプロジェクトで、実施にあたり「自分達の米に関する理解を深めよう」との思いから、プロジェクトのデザインを担当した水谷事務所/メリープロジェクト(元麻布3)が、入居するビルの屋上で稲の栽培を開始した。
東京農業大学の入江憲治教授の協力を得て、国内各地に加えて、アジアを中心とした世界各国の稲を含む計23品種を植えた。栽培には密閉性の高い酒たるを使用し、水田のように表面に水が溜る仕組みをつくった。入江教授によると「ベランダでも稲の栽培をすることは可能」とのことで、今回の栽培にあたっては、同大学の学生数人が参加し、発育状況の確認などを行った。
当日は、プロジェクトの参加者を中心にこどもから大人までが集まり、生育が早い日本の品種を中心に約10種類を刈り取った。