森美術館で「医学と芸術展」-ダ・ヴィンチの解剖図など180点展示

ジル・バルビエ《老人ホーム》2002年 ろう人形、テレビ、ミクストメディアサイズ可変 マーティンZ. マーギュリー氏蔵、マイアミ、アメリカ Courtesy: Galerie G.-P. & N. Vallois, Paris, France

ジル・バルビエ《老人ホーム》2002年 ろう人形、テレビ、ミクストメディアサイズ可変 マーティンZ. マーギュリー氏蔵、マイアミ、アメリカ Courtesy: Galerie G.-P. & N. Vallois, Paris, France

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 森美術館(港区六本木6)で現在、英国ロンドンの「ウエルカム財団」が所有する医学資料や美術作品などを展示する「医学と芸術展:生命と愛の未来を探る~ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」が開催されている。

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 同財団は、製薬業で成功したヘンリー・ウエルカム卿(1853~1936)の遺志を継いで、医学や生命科学の研究と発展に資することを目的に1936年に創設された。優れた医学、生命科学の研究に対し資金援助するほか、アートを含む親しみやすい表現を用いて、医学などの学問の重要性を世に知らしめる活動を展開している。「人間と医学に関するあらゆる事物」を蒐集したコレクションは約200万点に及ぶ。

 同展では、同財団所有の医学資料や美術作品約150点のほか、現代美術作品約30点を展示する。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの解剖図のほか、アンディ・ウォーホル、マグナス・ウォーリン、バイ・イールオなどの現代美術作品、円山応挙、河鍋暁斎など日本の古美術作品など。

 会場は、人間がどのように身体のメカニズムとその内部に広がる世界を発見してきたのか、その科学的探究の軌跡と成果を多数の歴史的遺物によってたどる「身体の発見」、人間が老いや病、そして死をどのようなものととらえ、それに対していかにたたかってきたのかを紹介する「病と死との戦い」、人間の生きる目的や未来を読み解くことは可能なのか、そして生命とは何であるのかを医学資料やアート作品を通して考察する「永遠の生と愛に向かって」の3つのテーマで構成される。

 開館時間は10時~22時(火曜=10時~17時、12月22日・29日=22時まで)。入館料は一般1,500円ほか。2010年2月28日まで。

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