六本木ヒルズ・けやき坂に1月27日、中目黒「パティスリー・ポタジエ」(目黒区)のオーナーパティシエ・柿沢安耶さんが新店「野菜寿し ポタジエ」(港区六本木6、TEL 03-3497-8822)をオープンする。経営はイヌイ(目黒区)。
店舗面積は33.4坪、席数は37席。一般的にイメージするすし店の内装とは大きく異なるモダンで洋風のアプローチながら、壁面に和紙を貼り、左官仕上げを施すなど、和と洋をバランスよく混在させた。器の一部には和食器も使用する。
オーガニック野菜農家との交流をきっかけに2006年、野菜の魅力を伝える世界初の野菜スイーツ専門店「パティスリー ポタジエ」をオープンした柿沢さん。日本の「食育」や「農業」への関心も高く、農業支援活動やイベント出演、料理教室講師としても活躍する。
今回は「魚を一切使わない野菜だけのすし」をコンセプトとし、日本人の米の消費量の減少を食い止め、野菜に脚光を当てることで、「農家の方々がさらに輝くためのステージを作りたい」と柿沢さん。昔から食べられてきた「すし」を再構築し、日本の食文化を伝える新しい形の「野菜ずし」として提供することを考えた。
ランチメニューは、「野菜ちらしずし」(1,575円~)のほか、コース(3,675円)も用意。ディナーは「野菜ずしコース」(5,250円~)のみで、野菜の甘酒または前菜のスープ、茶碗蒸しや点心、テリーヌなどの一品料理とメーン、にぎり、という内容。
ドリンクは、ビール、日本酒(以上700円~)、焼酎(グラス=600円~、ボトル=4,000円~)、シャンパン(グラス=1,200円、ボトル=1万2,000円)、ワイン(グラス=800円~、ボトル=5,000円~)などをそろえる。
「六本木は新しい業態の発信拠点としてピッタリ。将来的にはニューヨークやパリ、ロンドンなどの欧米や、香港やインドなどのアジアにも出店していきたい」と意気込みをみせる。
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~23時。