「グランド ハイアット 東京」近くに昨年12月20日、伊ピエモンテ州の郷土料理を中心としたイタリア料理店「クッチーナ・ボナ・イタリアーナ・ノック」(港区西麻布3、TEL 03-3478-8220)がオープンした。経営はマザーレストランツ(同)。
店舗面積は38坪、席数は55席。エントランスに石造りのアーチを設け、内装はイタリアのトラットリアさながらの雰囲気を演出した。「働く人たちに元気を与えられるような店にしたい」とオーナーの横山剛さん。「いわゆる日本で『イタリア料理』といわれている料理を想像していると、予想を裏切る」と話す通り、完全なイタリアンではなく、郷土料理の「食べ方」を織り交ぜたアプローチを特徴とする。
メニューは「パーティースタイル」で提供。「4~5人でどんどん選んでシェアし、最後にパスタで締めるのがおすすめ。バルのような小皿料理ではなく、もっと豪快。イタリア人も地元ではハンバーガーやポテトを食べる。イタリアンローカルフードと思ってもらえれば」と横山さん。
アンティパストに「佐賀ジャガイモのジェノベーゼ」(480円)、「フリット蜜リンゴ」(880円)、「炭火焼きトレビスとオリーブチョップ」(900円)など。「料理長のパーネフラッタウ ピエモンテーゼ」(1,600円)は、サルディーニャ島の郷土料理だが、料理長の意向で素材を変え、ピエモンテ風にアレンジし「人気」だという。メーン料理は、「クリーミー白ポレンタとイカスミ煮込み」(900円)、「今日の一本釣りフリット」(1,800円)など。パスタメニューは日替わりで1,300円から用意する。
「その土地に行ってワインリストを開けると地元のワインだけがズラリと並ぶ。そんなリストに憧れている」と横山さん。ワインは、主に北イタリアを中心に約200種(2,800円~)用意。中でもピエモンテ州を代表するバローロ、バルバレスコ(以上6,200円~)はそれぞれ10種類そろえ、「さらに増やす予定」だという。
1月10日からはランチも始めた。トリノ風サンドイッチやベジタリアンセット、ラザニア、パスタのセット(960円~)など、毎週火曜にメニューが替わる。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時30分~24時。