六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー（港区六本木6）で10月12日、「スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。」が始まった。

ビンテージ・グッズを展示する会場 © 2013 Peanuts Worldwide LLC

　米チャールズ・M・シュルツ美術館が所蔵する、50年間にわたる新聞連載漫画「ピーナッツ」から「厳選」された約100点の原画を日本で初めて公開するほか、作者シュルツさんの子ども時代から「ピーナッツ」誕生前夜にわたる写真やスケッチ、初期作品「リル・フォークス」の原画など、豊富な資料を公開する。シュルツ美術館の所蔵品を「かつてない」規模で展示する第1会場、オリジナルグッズを中心に販売する第2会場（50階）、人気の「ピーナッツ」アイテムを厳選した「第3会場」（3階）で展開する。

　第1会場には、シュルツさんが創作に取り組んだスタジオを、ランドスケーププロダクツの中原慎一郎さんディレクションのもと再現。下絵の展示のほか、シュルツさんが作品を描く貴重な映像も上映する。また同展のため、同館所蔵最古の作品をはじめ、まだ訳のなかった「ピーナッツ」26作品と、シュルツさんが大人を主人公に描いた漫画「ヘジメイヤー」の新訳を、1967（昭和42）年から「ピーナッツ」の翻訳を手掛けてきた詩人の谷川俊太郎さんが書き下ろした。各原画作品のタイトルは、コピーライターの国井美果さんが担当。

　1958年に発売された初代のフィギュアなどのビンテージ・グッズや、米・メットライフをはじめとする企業プロモーションでの活用例、世界的に評価の高いアニメーションなどを通じて、世界中で愛されるスヌーピーを紹介。等身大サイズの初代フィギュアも登場する。

　第2会場では、同展デザインのアイテムや、アーティストらとのコラボレーションアイテムなど、300種類を超えるオリジナルグッズを展開する。

　「朝日新聞と共に、数年にわたる精力的な準備を重ねて実現した。漫画の原作やシュルツの身の回りの品々を紹介することで、『ピーナッツ』に登場するキャラクターたちの歴史を堪能し、シュルツの作品が生涯を通じてどう発展したかを理解することができる」と、ジーン・シュルツ夫人。「シュルツ美術館が開館して11年間取り組んできたものを紹介できてうれしい。（今回の）展示のための準備段階で、こんなものを持っていたのかと気付いたり、忘れていたものを多数再発見できたりして素晴らしかった」とシュルツ美術館館長のカレン・ジョンソンさん。

　開催時間は10時～20時（12月31日を除く火曜は17時まで）。料金は、一般・大学生＝2,000円、中高生＝1,500円、4歳～小学生＝800円。2014年1月5日まで。