六本木ヒルズアリーナ(港区六本木6)で3月11日、「六本木ヒルズ震災訓練」が行われ、六本木ヒルズの住民やオフィスワーカー、店舗従業員、近隣住民ら1400人が参加した。
同訓練は、森ビルと六本木ヒルズ自治会が共催する取り組み。六本木ヒルズが開業した2003(平成15)年度以降、コロナ禍を除き、毎年1回実施しており、今年で20回目を迎えた。
六本木ヒルズでは、約800世帯の居住者に加え、オフィステナントや店舗テナントなどで構成する自治会と連携し、「まちぐるみの防災体制の整備」「自助と共助の育成」を目的に、まち全体を対象とした震災訓練を続けている。
当日は、VR防災体験車を使った疑似体験のほか、煙体験、消火器を使った初期消火訓練、心肺蘇生やAED操作訓練などを実施した。VR防災体験車では、約3分間の360度映像に揺れやにおいの演出を加え、災害時の状況をよりリアルに体感できる内容を用意。参加者は各訓練を順に体験しながら、発災直後に必要となる行動や手順を確認していた。
会場では、スタッフの説明を受けながら胸骨圧迫の方法やAEDの使い方を学ぶ姿も見られた。煙体験では、視界が制限された空間の中で避難時の注意点を確認し、消火訓練では消火器の操作方法を一つずつ確かめながら取り組んでいた。
参加した40代男性は「防災訓練のような体験は久しぶりで、AEDの使い方も忘れていた。定期的に体験することの大切さを改めて感じた。忘れないように定期的に復習したい。防災意識を高めたいとも思った」と話していた。