「とらや 東京ミッドタウン店」(港区赤坂9)のギャラリーで現在、ちょっと未来の暮らしを思い描き、作られた新しいようかんを紹介する展覧会「“みらい”の羊羹(ようかん)~わくわくシェアする羊羹~」が開催されている。
ようかんに代表される老舗の和菓子店である同社が、「和菓子をより身近なものとして楽しんでもらうきっかけとなるような展示」として企画。近未来のライフスタイルを研究・発信しながら企業のブランド作りや商品開発を手掛ける「ifs 未来研究所」(北青山2)に「新しい切り口で『和菓子のある暮らし』に巡り合えることを期待」して企画協力を依頼し、実現した。
同展で「みらいの羊羹」を提案するのは、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さん、デザイン会社キュリオシティ(渋谷区)のグエナエルニコラ社長、アートディレクターの渡邉良重さんの3人。
須藤さんの作品は、切り分けるとしま模様が現れるようかんで、円環や四方形に並べてみると、しまとしまがつながり、並べた光景を楽しむことができるというもの。ニコラさんの作品は、スティックタイプの一口サイズのようかんを扇の形に並べたもので、華やかな見た目と気楽につまめる手軽さが特徴。渡邉さんの作品は、透明なようかんの中にカラフルなパーツを入れたもので、切り分ける場所によって異なる絵柄が現れるというもの。「物語を連想させる絵柄」が重なって見えることで、見る人にさまざまな想像をさせるという効果を狙った。
開館時間は11時~21時。入場無料。8月3日まで。