六本木・ピラミデビル(港区六本木6)3階に8月20日、伊東市直送の地魚がメーンの和食店「紺碧(こんぺき)の海」がオープンする。運営は龍名館(千代田区)。
同店は、同社の「花ごよみ六本木店」を改装、伊東市などが立ち上げた「伊豆・いとう地魚王国」事業の第1号店としてオープンさせる。席数は33席。
「伊豆・いとう地魚王国」は、伊東市、いとう漁協、伊東商工会議所の三者が、伊東市の主要産業である水産業の6次産業化推進を目指し今月10日に設立。伊東の地魚の魅力を内外に発信する。年間100種類以上の魚が水揚げされる全国でも有数の漁場である伊東の水産資源を生かし、生産加工から流通・サービスという1次産業から3次産業までの地域全体での連携を目指す。
同店の目玉は魚料理約15品を一皿に盛る「一皿懐石」の「紺碧の海の盛り合わせ」で、前菜、作り、焼き物、煮物、揚げ物、蒸し物などを一口サイズにして一皿で味わえるようにしたもの。コース料理の一皿として提供する。魚は旬のものを使い、現在は「鯵南蛮」「金目鯛の炙(あぶ)り」「尾長鯛の造り」「鯖の燻製」、しったか貝などを用意する。
コースは「紺碧」(2,980円)、「海」(4,500円)、「大海原」(6,500円)の3種類。一品料理は、「おさかなマイスターの作るイカの塩辛」(650円)、「紺碧の海オリジナル酔狂煮~和風アクアパッツァ~」(1,090円)、「伊豆・伊東名物 いかメンチ」(650円)、「漁師風海鮮飯」(930円)など。
日本酒にもこだわり、女性利き酒師が選んだ静岡の地酒6種類をはじめとした16種類を提供。メニューは「おんな泣かせ 純米大吟醸」(650円~)、「磯自慢 寒造り本醸造」(560円~)、「花の舞 『日本刀』純米吟醸」(370円~)など。
同社経営企画・マーケティング部の濱田裕章部長は「伊東市からお話を頂いて、都心でもあり、外国人も多く訪れるこの場所が、アピールの場として最適と考えた。都心の人たちにも伊東のおいしい魚を楽しんでもらいたい」と話す。
営業時間は16時~23時。土曜・日曜・祝日休み(11月からは土曜・日曜も営業)。