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六本木で宮島達男さんのパブリックアートが3日間限定再点灯 震災から5年で

宮島達男 「Counter Void」 2003年/テレビ朝日所蔵作品

宮島達男 「Counter Void」 2003年/テレビ朝日所蔵作品

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 六本木ヒルズのテレビ朝日本社にある宮島達男さんの光を用いたアート作品「Counter Void(カウンターボイド)」が来月11日、東日本大震災2日後の2011年3月13日に消灯されて以来5年ぶりに再点灯される。

宮島達男さん

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 同作品は宮島さんが六本木ヒルズ開業の2003年に「生と死」をテーマに制作した作品で、高さ3メートル20センチの数字6個が異なるスピードで9から1までカウントダウンする。昼間は白い壁に白く輝く数字が表示され、夜は白く光る壁に黒い数字が表示される。宮島さんは作品についての説明の中で「過剰な『生』が渦巻く都市、東京。六本木はその中心。昼の情景は『より深い死』を思うキッカケを、夜の情景は『より深い生』を考えるキッカケを提供するだろう」と述べている。

 宮島さんは2011年3月11日の東日本大震災の発生を受け、その2日後の13日に節電の意図と犠牲者への鎮魂の意を込めて、自ら同作品を消灯することを決断。再点灯に向けては、NPO法人インビジブル(渋谷区)が東京都、アーツカウンシル東京都ともに昨年4月に立ち上げた「Relight Project」が主体となって進めてきた。

 再点灯は3月11日から13日の3日間で、11日は17時50分から宮島さんらが参加して点灯式を開く。12日は、14時~16時、18時~20時の2回、参加型プログラムを開催。14時からの「Memento」では、朗読とチェロの演奏や参加型パフォーマンスなどを、18時からの「Reflection」では、サウンドインスタレーションやワークショップなどを行う予定。13日は、14時~16時に「アート×社会-見えないものを想像する-」をテーマにしたトークセッションを開催する。

 点灯時間は10時~24時(11日は17時50分~)。

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