アグリツーリズムの企画・運営を手掛けるEduco(港区六本木2)が4月4日、農家と農業をしてみたい人のマッチングサービス「農ホリ」の提供を開始した。
農業をやりたいユーザーに対し、体験や手伝う機会を提供し、受け入れる農家は参加者に手伝ってもらう代わりに食事と宿泊施設を提供する同サービス。
人材不足という課題を抱え、その性質上人材の確保、雇用も難しいとされる農業。天候のリスクや病気発生リスクがあり、年によって収量が前後するため、給与の支払いという観点からも年間を通しての雇用が難しいと考える農家も多い。「かつては繁忙期になると家族総出で農作業を手伝うこともあったが、近年は若者の田舎離れもあり難しくなっている。一方で新規就農を希望する人も増えており、農業の知識・スキルを学べるような環境が求められている」と同社担当者は話す。
同サービスでは、体験希望者が「農ホリ」ホームページから希望日や希望地域などを登録すると、受け入れ可能な農家が紹介される。体験希望者は利用無料。実践を通して農業の現場で働く人から指導を受けることができるほか、農家宅に滞在するため地場の食事や農家の生活を体験でき、「よりリアルな農家体験ができる」という。現地までの交通費のみ実費負担。
農家のサービス使用料は1人数千円程度(参加者の滞在期間により異なる)。参加者に対して食事と宿泊施設の提供以外に賃金を支払う必要はなく、通常のアルバイトを雇用するよりも格安で農作業を依頼できる。
宿泊プランのほか、日帰りプランも用意する。