森ビル(港区六本木6)は7月13日、「六本木ヒルズ」が米・非営利団体による不動産開発の賞「ULI Award for Excellence(ULIアワード)」を受賞したと発表した。
ULIアワードは、米・非営利教育研究機関「ULI(Urban Land Institute、アーバンランド研究所)」が1979年より実施するもので、官民による開発物件の社会認知度向上を目的に、世界中の開発案件から、計画の優秀性、建設手法、マーケティング手法、運営方法、周辺の経済効果等を総合的に評価し、優秀案件を選定・表彰する。
2007年には、アメリカ地区から10件、ヨーロッパ地区から5件の受賞が既に発表されており、今回アジア太平洋地区から六本木ヒルズや「日本橋三井タワー」(中央区)など5件が受賞した。同社は2003年にも「愛宕グリーンヒルズ」(港区)で同賞を受賞している。
受賞のポイントについて同社では、民間による世界で類を見ないスケールの複合再開発事業として、オフィス、住宅、ホテル、商業施設をはじめ、美術館や学術機関など文化施設を計画の中心に据えた街づくりを行ったことや、再開発における緑化の促進、最新技術を用いた耐震設計、毎年4,000万人以上の来場者を迎え、周辺エリアの活性化に寄与したことなどを挙げている。