日本飛行船(中央区)とJTB西日本(大阪府)は10月23日、六本木ヒルズ展望台の東京シティビュー(港区六本木6)で記者発表会を開き、11月23日より飛行船遊覧クルーズの運航を開始すると発表し、合わせて飛行船「ツェッペリンNT」を報道陣に公開した。本格的な飛行船遊覧クルーズは日本初となる。
遊覧に使用される「ツェッペリンNT」は、全長=75.1メートル、全幅=19.7メートル、全高=17.5メートルで、現存の飛行船では世界最大という。世界で3隻のみ存在。空中でホバリングしたまま360度回転するなどの動きも可能で、ヘリウムガスを使用し、飛行船が不調の際も、ガスの浮力により墜落することはないという。
遊覧クルーズは、第1回目が首都圏で11月23日~2008年1月5日のうちの27日を運航日とし、合計105回のフライトを予定。元旦も運航し、初日の出を飛行船から見ることもできる(天候により見えない場合もあり)。コースは、桶川を出発し、池袋、上野、浅草、汐留、六本木、渋谷、新宿をまわる約90分。定員は1フライト8人。1人あたりの料金は、デイフライト=126,000円~、ナイトフライト=136,500円~。10月25日よりJTB西日本の専用デスクのみで販売を開始(電話、FAX、ウェブサイトで受付)。来年3月下旬には、関西での第2回目の就航を予定する。
日本飛行船の杤木一郎会長は会見で、「日本のみならず、アジア各国の方々に楽しんでいただけるものと確信している」と話した。ドイツでは、2001年夏より遊覧飛行を開始している。