日本産業デザイン振興会（港区赤坂9）は10月31日、グッドデザイン賞の全受賞対象が検索できる「グッドデザイン・ファインダー」において、 2007年度の受賞結果から「クリエイティブ・コモンズ」（以下CC）を導入したと発表した。

　CCは、スタンフォード大学ロー・スクールのローレンス・レッシグ教授らが中心となり運営されるプロジェクトで、コンテンツの著作権を保持しながら、一定の条件のもとに利用を認める仕組み。国内では、「クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」が事務局となり、普及活動を行う。

　現時点では、2007年度グッドデザイン賞の受賞対象における62パーセントがCCの承諾を行っている。承諾を得たものを対象に、作品を創作した人（著作者）の氏名や作品タイトルなど作品に関する情報を表示することと、作品を改変しないこと、コピーライトを表記することを条件に、受賞情報を2次利用できる。

　CC導入の背景について日本産業デザイン振興会では「デザイン教育の現場などのデザイン界、そして広く一般社会においてもデザインの振興に有意義に活用してもらうため」としている。　

グッドデザイン賞クリエイティブ・コモンズ・ジャパン