青山霊園(港区南青山2)近くのビルに8月23日、実業家の藤巻幸夫さんが店主を務めるシャツとトートバッグの店「CRUM(クラム)」(西麻布1、TEL 03-5786-7622)がオープンする。
藤巻さんは、ファッションアイテムの中でも特にシャツとトートバッグを愛好しており、同店ではこれらのアイテムに絞ったメンズとレディスの商品を取り扱う。シャツの柄は当初、藤巻さんが好むストライプ、チェック、ボーダー、無地で展開。商品デザインと製造は、藤巻さんが数年前から愛用していた京都の人気シャツ店「モリカゲシャツキョウト」(京都市)が手がけ、代表の森蔭大介さんが同店のクリエーティブディレクターを務める。店名の「CRUM」は、フランス語のチェック(Carreaux)、ストライプ(Rayues verticales)、ボーダー(Rayues horizontales)、無地(Uni)の頭文字と参加メンバーのイニシャルを組み合わせた。
流行の移り変わりが早いファッション業界を渡り歩いてきた藤巻さんだが、クローゼットの中にはシャツとトートバッグばかりが並んでいることに気付き、「誰の中にもある、普遍的でトラディショナルな感覚に応える商品を提案する小売店を開きたい」と構想。これに森蔭さんが賛同して同店が実現した。ターゲットについて森蔭さんは「普通に生活している人が普通に着るものを買いに来てもらえたら」と話す。
店内には、モリカゲシャツが過去に販売していた商品の中から、藤巻さんがセレクトしてカスタマイズしたシャツや、新たにデザインしたシャツワンピース、Tシャツ、裏地にシャツ生地を使用した「ライニングトートバッグ」などが並ぶ。ライニングトートバッグの裏地は別売りも行い、洗濯や着せ替えが可能。価格はシャツ=14,490円~、シャツワンピース=19,740円~。ライニングトートバッグ(本体と裏地のセット)=5,040円~、裏地のみ=2,940円~。営業時間は12時~19時。不定休。
出店場所となったのは西麻布の路地裏。同地について藤巻さんは「飲食店にしても美味い店は路地裏にあり、人がたくさん入っていることにヒントを得た。ファッションの場合でも同じことが言えるのではと考えた」と話す。
店舗外観(画像)ライニングトートバッグ(画像)トートバッグの別売り裏地(画像)京都発シャツ専門店「モリカゲシャツ」が西麻布で出張営業(六本木経済新聞)CRUM