六本木ヒルズの屋上庭園で稲刈り-米ともち米合わせて1俵の収穫

田んぼに入り、収穫を迎えた稲を刈る人々

田んぼに入り、収穫を迎えた稲を刈る人々

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 六本木ヒルズ(港区六本木6)けやき坂コンプレックスの地上45メートルに位置する屋上庭園の水田130平方メートルで9月25日、稲刈りが行われた。

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 当日は、六本木ヒルズや近隣に住む家族と六本木ヒルズのオフィス・店舗に勤める約130人が参加。5月15日に植え付けられた「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」で2007年・2008年、2年連続で優勝している岐阜県下呂市の「龍の瞳」と、もち米「たかやもち」を収穫した。

 水田には下呂市の小学生が作った昔ながらのかかし3体が並び、庭園にはトンボやドジョウ、カエルなども生息している。「今年の稲は猛暑の影響で例年より青く味が気になるところだが、過去に不作はない」と話す森ビルタウンマネンジメント事業部の松島善尚さん。

 野村誠下呂市長のあいさつに続いてかまの使い方のレクチャーがあった後、子どもたちから順番に、早朝まで降り続いた雨でぬかるんだ水田に入って稲を刈り取った。脱穀機ではもち米の脱穀も体験。

 「楽しかった」と落ちた米をせっせと拾うリラちゃん(3)の母・菊地明子さん。「いつもお米1粒に神様がいると教えているが、なかなか伝えきれないので、このような体験を通して、お米のありがたみを知ってもらえれば」と話す。池川瑛美ちゃん(9)は「田植えにも参加した。写真では見たことがあったけど、お米がこんな風にできるのは知らなかった。友達にも教えてあげたい」と話していた。

 「龍の瞳」は浸漬時間をほとんど必要とせず、冷めてからも味が変わらないのが特徴。この日収穫された米は年明けにおにぎりとして、もち米はこめつきを行い参加者らで味わう予定。

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