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六本木で森ビル・森稔元会長お別れの会-歴代総理も参列

弔辞を述べる安藤忠雄さん

弔辞を述べる安藤忠雄さん

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 六本木「グランドハイアット東京」(港区六本木6)で5月14日、3月8日に亡くなった森ビル・森稔元会長のお別れの会が開かれ、式典には歴代総理ら約700人が参席した。

献花する小泉元首相

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 森さんは東京大学教育学部を卒業後、1959(昭和34)年に父の泰吉郎さんと森ビルを設立し、港区内を中心にオフィスビルを建設。1980年代に入ると、都市の再開発事業に力を入れるようになり、1986(昭和61)年の「アークヒルズ」を皮切りに、2003年に六本木ヒルズ、2006年に表参道ヒルズをオープン、2008年には海外進出を果たし、上海環球金融中心を完成させた。

 式典では、まず辻慎吾同社社長が追悼の辞を述べ、森さんの「都市のあるべき姿を考えよう。高い志を持って呼び掛ければ、どこかに分かってくれる人はいるはずだ」との言葉を紹介、故人の都市開発に掛ける思いとそれを引き継いでいく決意を表明した。親交が深く六本木ヒルズに入居していたこともある森喜朗元首相は「高邁(こうまい)な理想を行っても周囲を納得させてしまう情熱を持っていた」と述べ故人をしのんだ。友人代表として弔辞を述べた建築家の安藤忠雄さんは「寂しいです」と第一声を発し、妥協せず完璧を求め続け、既成の枠を打ち破って都市開発を実現した故人の功績をたたえた。

 式典の最後には、参席者による献花が行われ、遺族、親族に続いて中曽根康弘元総理、小泉純一郎元総理、鳩山由紀夫元総理、菅直人元総理らが故人に花を手向けた。

 午後からは一般からの献花を受け付け、オフィスワーカーや近隣住民など約4300人が献花に訪れた。

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