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サントリー美術館で「紅型」展-19世紀以前に作られた240点、国宝も

国宝 黄色地鳳凰蝙蝠宝尽くし青海立波模様衣裳 18-19世紀 那覇市歴史博物館蔵

国宝 黄色地鳳凰蝙蝠宝尽くし青海立波模様衣裳 18-19世紀 那覇市歴史博物館蔵

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 東京ミッドタウンのサントリー美術館(港区赤坂9)で6月13日、沖縄の伝統的な染め物「紅型(びんがた)」200点以上を展示する企画展「沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA-琉球王朝のいろとかたち-」が始まった。

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 紅型は固有の色使いや意匠によって沖縄の伝統文化を伝える染色技法で、日本本土に加えて中国や東南アジアとの文化交流の跡が認められる沖縄独特のもの。琉球王朝時代の18世紀に王族や氏族の衣装として発展したが、王朝の崩壊後に衰退。現在残っているものの多くは戦前に鎌倉芳太郎、柳宗悦、芹沢銈介などのコレクターが収集したもの。戦後に復興され、1996年には重要無形文化財に指定されている。

 同展では紅型の18世紀から19世紀の歴史をひもとき、琉球王家に伝えられた紅型衣装11点(全て国宝)を特別展示するほか、亜熱帯の気候で育まれた紅型固有の色使いや意匠を楽しむことができる「紅型の『いろ』と『かたち』」、型染めではなくフリーハンドで描いた作品を展示する「もうひとつの紅型 - 筒描」、洋画家・岡田三郎助が集めたコレクションを戦後初公開する「松坂屋コレクションの紅型衣裳」で構成する。作品は全て19世紀以前のもので、展示替えしながら、全期間を通して約240点を展示する。

 入場料は一般=1,300円ほか。7月22日まで。同29日と7月6日には、館内で川口喜代子さん(琉球古典舞踊研究所)などが出演するイベント「琉球舞踊への誘い」(各日16時30分~と18時30分~)も開催する。

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