TOHOシネマズ六本木ヒルズ(港区六本木6)などで10月17日、「第26回 東京国際映画祭」が始まる。学生映画祭などの関連企画も同期間中に開催される。主催はユニジャパン(中央区)。
1985(昭和60)年に第1回が開催された同映画祭は日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭で、今年で26回目を迎える。映画祭のメーンとなるコンペティションは第24回にグランプリを獲得した「最強のふたり」が世界各国でヒットするなど、年々注目度が高まっており、今年は過去最多となる93の国と地域から1463作品の応募があった。その中から選ばれた15作品が「東京 サクラ グランプリ」を競う。今年の候補作はフィリピンのジュン・ロブレス・ラナ監督の「ある理髪師の物語」、榊英雄監督の「捨てがたき人々」、イタリアのダニエレ・ルケッティ監督の「ハッピー・イヤーズ」、スウェーデンのルーカス・ムーディソン監督の「ウィ・アー・ザ・ベスト!」など。
今年は「新たな25年」に向けて、プログラムの改革も実施し、アジアの新鋭監督の発掘を目的に「アジアの未来」を開設。長編2本目までの監督による作品を対象としたコンペティション部門で、最優秀作品には「アジアの未来」作品賞が贈られる。日本での公開が未決定のアジア以外の作品を紹介してきた「ワールドシネマ」部門は、アジア映画も対象に含む「ワールド・フォーカス」部門にリニューアルし、世界の話題作を日本のマーケットに紹介するショーケースとなった。
関連企画は「第10回文化庁映画週間」「東京国際映画祭 円谷プロ50周年企画」「第3回日本学生映画祭」「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」など18。「文化庁映画週間」は優れた文化記録映画作品などを顕彰する「文化庁映画賞」の受賞作品などを無料上映する「文化庁映画賞受賞記念上映会」などを開催。今年の大賞作品は震災後の陸前高田市を舞台にした「先祖になる」(池谷薫監督)。「日本学生映画祭」は日本で開催される3つの学生映画祭のグランプリ作品が集結する上映会で、25日12時50分から中村祐太郎監督の「ぽんぽん」など6作品を上映する。
オープニングの恒例となっている六本木ヒルズアリーナのグリーンカーペットイベントには、「ブリングリング」のソフィア・コッポラ監督と父親のフランシス・フォード・コッポラさん、「キャプテン・フィリップス」に出演するトム・ハンクスさん、「潔く柔く きよくやわく」に出演する長澤まさみさん、岡田将生さんらが登場を予定、「円谷プロ50周年企画」に関連して5体のウルトラ怪獣も登場する。
開催期間は10月17日~25日。観覧料は一般=1,300円など。前売り券は「チケットボード」で販売中。