西麻布フラットハウス(港区西麻布3)で11月29日、朗読家おつきゆきえさんによる宮沢賢治作品の朗読会が開催される。企画はhotsumi GALLERY(世田谷区)。
hotsumi GALLERY は2011年まで目黒でギャラリーを運営し、現在は施設を持たずに展覧会やライプ、朗読会などの企画や作品のコーディネートを行う。
朗読会を企画するのは今回が7回目。おつきゆきえさんは木村功さんに師事して朗読を学んだ後、1990年から朗読会と出張して朗読を行う「おはなしの出前」を開始。2000年には「ほんたうのたべものや」名義で「おはなしの出前」を本格的にスタート。「宮澤賢治朗読会」と「大人のための絵本の会」を中心に活動を行っている。
朗読会は「注文の多い料理店」などの宮沢賢治作品をおつきさんがゆっくりと読み進めるというもの。同ギャラリーの須藤ほつみさんは「宮沢賢治の作品は音で聞くと、目で読むのとは違い、音楽を聴くように心地良く響いてくる。おつきさんの朗読は、椅子に座っているだけなのに、色鮮やかな情景や登場人物が生き生きと動き回るのが見えてくるよう」と話す。
西麻布での開催は今回が初めて。「新しいもの好きでモダンだった宮沢賢治の朗読会を都会の真ん中で行うというイメージのギャップを楽しんでいただけたら」と須藤さん。「晩秋の午後のひととき、体も心も緩めて、五感で感じる朗読の時間を楽しんで」とも。
開催時間は13時~14時30分。参加費は2,500円。ホームページから予約が必要。