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乃木坂で「フィールドオフィス・アーキテクツ」展 台湾の設計集団作品を紹介

会場の様子

会場の様子

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 乃木坂のTOTOギャラリー「間」(港区南青山1)で7月10日、台湾の設計集団の作品を集めた「フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place」が始まった。

模型と映像で作品を紹介

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 フィールドオフィス・アーキテクツは建築家のホァン・シェン・ユェンさんを中心に1994年に設立された設計集団で、台北の南東にある地方都市・宜蘭(イーラン)に拠点を構え「建築で宜蘭に理想の町をつくりたい」(ホァンさん)との思いから、住民の声を聞きながら20年にわたって町づくりを行ってきた。

 同展では、同集団が20年の町づくりの経験から得た4つの「気づき」をテーマに、模型、写真、パネル、25の小型ディスプレーを使い、活動を紹介する。

 「気づき1」では、20年にわたる 宜蘭でのプロジェクトを紹介。社会福祉センターや遊歩道など、異なる記事に作った同集団の建築が有機的につながり、ひとつの街を形成していく様子が、大きな模型やパネルの説明を通して見ることができる。

 気づき2では、「山、水、土、海」という自然に着目し、自然に溶け込む形で作られた建築作品を数多く紹介。気づき3では、彼らの建築の特徴の1つであるキャノピー(天蓋)が印象的な建築を紹介する。

 気づき4では、宜蘭の山の中に作られた墓所「宜蘭県立櫻花陵園」のプロジェクトを紹介。ここでは模型を用いず、写真と、映像、インスタレーションだけで現地の空気の再現を試みる。

 ホァンさんは「会場の構成は、都市のプロジェクトに始まって、周りの田舎のものに行き、最後は山の中の作品になる。4つ目のテーマは『ただ自分の身体に意識を向け、いつしか時を忘れる』というもので、これは死を意味する。建築は大自然より寿命が短く、将来は大自然になじんで消えてゆく。それもあって最後のところには模型をおかなかった。時間があればゆっくりモニターで作品を見てほしい」と話す。

 開館時間は11時~18時。月曜・祝日・夏季(8月8日~17日)休館。入場無料。9月12日まで。

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