東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で11月20日から、「建築の学びの途中経過」を展示する「ラーニング・アーキテクチャー2015|建築、学びの冒険-大学 の建築設計課題の動向展」が開催される。
国際的なデザインの発信拠点として運営されている同施設は、日本デザイン振興会、日本グラフィックデザイナー協会、武蔵野美術大学デザインラウンジが共同で運営し、さまざまな企画展を開いてきた。今回が54回目の企画展になる。
同展は、武蔵野美術大学が主体となり、完成作品ではなく過程にスポットを当てる初めての展示で、「この規模で『建築の学びの途中経過』が明かされるのは国内初の試み」だという。参加する大学は、筑波大学、東京藝(げい)術大学、東京大学、東京理科大学、東洋大学、法政大学、明治大学、横浜国立大学、早稲田大学、武蔵野美術大学、英国建築協会付属建築学校。
「建築設計課題」にスポットを当て、建築設計課題の事例から、「課題とその意図」「設計の進め方と指導」、それに応えた「学生のエスキス(スケッチやスタディー模型)」および「最終成果物(模型・図面・グラフィック)」を集め、制作の流れに沿って紹介する。
大学建築系学科における「建築設計の課題」は、社会で展開する建築デザインや建設技術などの動向により変化するもので、特に近年は、コンピューターの普及による技術革新や、設計や計画のプロセスへの利用者や住民の参加などにより建築家の職能に変化が見られており、教育現場からも建築そのものに対する捉え方の変化が見られるという。
会期中、毎週土曜にはワークショップとレクチャーを開催。レクチャーでは、小渕祐介さん、藤村龍至さん、中山英之さんら国内外で活躍する建築家が、建築の展望や、それを支えていく新しいクリエーター人材をどう育てていくのかについて話す予定。 参加無料。参加申し込みはホームページまで。
開催時間は11時~19時。入館無料。12月26日まで。