2013年9月に閉店したラーメン店「ラーメン香月(かづき)」(港区六本木3)が1月21日、六本木交差点近くに移転オープンした。広さは約20坪、席数は25席。
同店は、1975(昭和50)年に穴見勝喜さんが屋台で営業を開始、その後渋谷付近に店舗を構え、1987(昭和62)年に恵比寿西口に移転オープンした。スープに豚の背脂を後のせする、いわゆる「背脂チャッチャ系」の元祖ともいわれ、最盛期には1日1500食を売り上げる人気店となった。同店は2012年2月に閉店し、同年3月に三軒茶屋店、6月に恵比寿東口店が開店したものの翌年9月に閉店した。
新店舗は、ラーメンの味だけでなく、外装や器に至るまで穴見さんが全面監修を行い、値段も当時のままで開店した。スープは鶏ガラと豚骨を大きな鍋で煮込む伝統的なスタイルで澄んだスープに仕上げ、チャーシューも豚バラを長時間煮込んでとろとろの食感になったものを提供する。レトロなネオン管で店名を記した外観も当時の店舗を再現したもの。
メニューは醤油(しょうゆ)ラーメン、塩ラーメン(以上850円)、醤油スペシャルラーメン、塩スペシャルラーメン(以上1,200円)、チャーシューごはん(400円)など。味玉、のり、もやし(以上100円)などのトッピング、生ビール、ハイボール(以上500円)などの飲み物も。
同店の林純史さんは「うちの店の最盛期はいわゆるバブル時代で、来ていただいていた方たちもある程度の年齢になっている。そういう方たちが懐かしいと思って来ていただいて、若い人たちも連れて来てもらえれば。以前も朝まで営業して『しめラー』のイメージが強かったので、今度も飲んだ後に締めとして食べに来てほしい。できれば店舗も増やしていって、恵比寿にもまた出店したい」と話す。
営業時間は11時~翌9時(日曜は23時まで)。