東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で3月9日、パッケージデザインコンペの入賞作品を展示する「おいしい東北パッケージデザイン展2015 in Tokyo」が始まった。
東北経済産業局が、東北ならではのデザインの創造や商品のブランド化支援などを目的に、2014年に開始した同コンペ。昨年度公募を行った10商品のうち7商品が新デザインでの販売を開始し、1商品がリニューアルを行っている。
2回目となる本年度も、10社10商品のパッケージデザインを昨年10月まで公募。その入選作品227点を11月から12月にかけて東京エレクトロンホール宮城(仙台市)で行われた「おいしい東北パッケージデザイン展2015」で展示した。
仙台での展示の巡回展として開催する同展でも本展と同様、入選作品227点を展示するとともに、実際に商品化された昨年度の受賞デザイナーによるトークセッションなどを行う。
グランプリに選ばれたのは、古屋友章さんによる北緯四十度のまち(岩手県岩手町)の「盛岡冷麺」パッケージデザイン。新たにデザインしたキャラクター「弾力ちゃん」をメーンに、素朴なデザインとした。古屋さんは「キャラクターは、全体としては麺を表している。色で冷麺をイメージさせ、力んだ表情で力強く作られた弾力を示し、顔の周りの風防で『極寒の地』であることを込めた」とデザインコンセプトを説明する。
優秀賞には、稲葉晴彦さんによる松勘商店(岩手県一関市)の「花泉産ひとめぼれ」のパッケージ、河野久美子さんによるマルヌシ(青森県八戸市)の「いか三升漬」のパッケージ、今野祐太朗さんによるささ圭(宮城県名取市)の「手わざ笹(ささ)かまぼこ『希望』」のパッケージなどが選ばれた。
11日の18時~19時30分には、昨年度の受賞者である大谷啓浩さん、小野貴人さん、平野達郎さんによるオープニングトーク「3商品実用化の現場から」を開催(要予約、参加無料)。22日・23日に東京ミッドタウン・アトリウムで開催する「復興デザインマルシェ2016」では昨年度の実用化商品を販売する。
開館時間は11時~19時。入場無料。4月17日まで。