東京ミッドタウン(港区赤坂9)で9月19日から、開業10周年を記念して「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」が開催される。
「アーク・ノヴァ」は、スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」と日本で海外オーケストラの招致などを行う音楽事務所「KAJIMOTO」が東日本大震災の復興支援のために発案した、誕生した高さ18メートル、幅30メートル、奥行36メートル、収容人数494人の巨大な移動式コンサートホール。世界的建築家の磯崎新さんと英国人彫刻家のアニッシュ・カプーアさんによってデザインされ、2013年から2015年にかけて、松島、仙台、福島の3カ所で計3回展示され、コンサートやワークショップを開催し、延べ1万9千人を動員した。
この取り組みに賛同した同館が、震災から6年半を迎える今秋、「アーク・ノヴァ」を東京で初めて展示し、各種イベントを行う。
展示期間中は、同ホールを鑑賞できるほか、被災地で行われた演奏会やワークショップなど、当時の様子やアーク・ノヴァに関するパネル展示を開催。
そのほか、映画「アメリ」「オペラ座の怪人」「ビッグ・アイズ」を上映(9月22日~24日)、「六本木アートナイト」の特別プログラムとして、磯崎さん、ルツェルン・フェスティバル芸術総監督のミヒャエル・へフリガーさん、KAJIMOTO社長の梶本眞秀さんの3人によるトークイベント(9月30日)や、ミニコンサート(10月1日)なども予定する。
10月に来日公演を行うルツェルン祝祭管弦楽団のメンバーをはじめ、ルツェルン・フェスティバル・アカデミーの修了生、「アーク・ノヴァ」福島開催の際に会場を感動で包んだ声楽家・藤木大地さんやギタリスト・大萩康司さん、ソロのチェリストとして活躍する横坂源さんなどを迎えミニコンサートも行う(10月2日・4日)。同2日19時には、コンサートに加えて出演者およびゲストによるシンポジウムを開催する。
広報担当者は「コンサートはもちろん、映画鑑賞やアートナイトなど、巨大なコンサートホールに入って芸術体験ができる機会になる。入場料およびチケット代金の一部は、東日本大震災の復興のために寄付するので、復興支援の一環としても来場してほしい」と来場を促す。
開催時間はイベントによって異なる(18時~23時はライトアップ)。荒天中止。10月4日詳細は公式ホームページで確認できる。