投資顧問会社「M&Aコンサルティング」（通称：村上ファンド・六本木6）のニッポン放送株売買をめぐるインサイダー取引疑惑で、同社取締役の村上世彰氏は6月5日、東京証券取引所（中央区）で記者会見し、インサイダー取引容疑を全面的に認め謝罪、また同社のホームペ－ジ上では「ニッポン放送株式の売買について」と題して、詳しい経緯を説明している。

　村上氏はライブドア前社長の堀江貴文被告と前取締役の宮内亮治被告から2004年11月と2005年1月、ニッポン放送株の大量買い付け方針について「ニッポン放送（株の大量買い占め）行きましょうよ」などとニッポン放送株式の5%以上の買集め行為の意向を聞いた事を認めた上で、証券取引法167条、同法施行令31条に規定されるインサイダー情報にあたるものとして、自らのインサイダー取引容疑を認めた。

　また、インサイダー取引の容疑を認める検事調書に署名したことも明らかにし、「職業として株式投資に関わる者としては失格であり、皆様をお騒がせしたことにつきまして、ここに深くお詫び申し上げます」と謝罪文をホームページに掲載した。

M&Aコンサルティング