国立新美術館(港区六本木7、TEL 03-6812-9900)では7月4日、初代館長の就任会見とともに同館のシンボルマーク・ロゴを発表した。
初代館長には、国立科学博物館長や宮内庁東宮大夫を歴任した林田英樹(はやしだひでき)さんが就任。林田さんは就任会見で「国内最大級の展示スペースを生かし、展覧会の開催、美術に関する情報の収集・提供、教育普及活動を展開し、アートセンターとしての役割を果たしていきたい」と話した。
また、同館のシンボルマーク・ロゴの発表には、デザインを担当したアートディレクターの佐藤可士和さんも登壇し、「『新』をコンセプトに、美術と人々との開かれた関係を象徴するデザインを行った」とコメントした。
同館は、コレクションを持たずに自主企画展、共催展、公募展を行うアートセンターとして、国内最大級となる約14,000平方メートルの展示スペースをもち、2007年1月21日のオープンを予定。開館記念展では「20世紀美術探検ーアーティストたちの三つの冒険物語(仮称)」(1月21日~3月19日)を開催、ポール・セザンヌなど約500点の作品を約6,000平方メートルの展示室で公開する。その後は「ポンピドー・センター所蔵作品展」や同館の設計を担当した黒川紀章さんの建築展、文化庁メディア芸術祭10周年記念展などを予定している。
開館時間は自主企画展・共催展が10時~18時(会期中の毎週金曜日は20時まで)、公募展が10時~18時。休館日は毎週火曜日、年末年始。観覧料は各展示ごとに定める。