雑誌・書籍等の出版業務を手がけるトランスワールドジャパン(渋谷区)は8月31日、ライブドア(港区六本木6)が運営するポータルサイト「livedoor」内の特設サイト「ライブドアに物申す!」を書籍化し、販売を開始した。
「ライブドアに物申す!」は2006年1月16日からの一連の「ライブドア事件」を受け、ライブドアが「ポータルサイト『livedoor』は、独立した『公共性』を有している」として、メディアとしての「中立性」「独立性」の確保を目的に、評論家や作家、企業経営者などの各界の有識者・オピニオンリーダーを中心に「ライブドア事件」への意見を求め、特設サイトにて全文掲載する企画。2006年1月31日の開始から現在累計で27名の寄稿文が掲載されており、今回の書籍化は「ネットメディアにリーチしていない層に向けて「メディアとしての自浄能力、自己検証能力を示すため」としている。
同書では特設サイトに掲載されているもののほか(一部除く)、新規の寄稿者を含め計44人の意見を収録する。寄稿者はジャーナリストの田原総一郎さん、経済学者の松原聡さん、経済アナリストの森永卓郎さん、精神科医の香山リカさん、作家の宮崎学さん、「俺様キングダム」や「切込隊長BLOG」の山本一郎さん、「ガ島通信」の藤代裕之さんなど。価格は1,300円。
書籍化にあたってトランスワールドジャパンの佐藤浩志書籍編集部編集長は「株主、検察、関係会社、社員、堀江前社長、そしてステークホルダーではない人たちが、さまざまな立場で、さまざまな意見を持っています。(中略)44人の主観を目にすることで、より客観的に、事件の真相が見えてくるかもしれません」としている。