1月21日、六本木の国立新美術館(港区六本木7、TEL 03-6812-9900)が開館した。
10時の展覧会場開扉にむけて開催されたオープニングセレモニーでは、同館の林田英樹館長、設計を担当した建築家の黒川紀章氏、文化庁・文化部長の尾山信眞助氏、CG/ARTS協会・理事長の永田圭司氏、港区六本木中/高等学校の学生が出席し、テープカットが行われた。開館にあたり、冨永真之介くん(写真右から4人目)は「世界中のすばらしい作品が近くでみれるのでうれしい」と話した。
美術館は、東京国立近代美術館(千代田区)、京都国立近代美術館(京都市)、国立西洋美術館(台東区)、国立国際美術館(大阪市)とともに、5番目の独立行政法人国立美術館として開館。「コレクションを持たない」「国内最大級の展示スペース(約14,000平方メートル)」が特徴。建築面積は約12,500平方メートル、延床面積は約48,000平方メートル。地上4階・地下1階建て。東京メトロ千代田線乃木坂駅と直結する。シンボルマーク・ロゴは佐藤可士和さんによるデザイン。
エントランスの21.6メートルの天井高と波打つ外壁面が建築特徴で、1,000平方メートルの展示室10室、2,000平方メートルの展示室2室、アートライブラリー、講堂、研修室のほか、ひらまつ(渋谷区)によるレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」、カフェ「サロン・ド・テ・ロンド」「カフェ コキューユ」「カフェテリア カレ」のほか、ジョージズファニチュア(渋谷区)が展開するライフエディトリアル・ショップ「CIBONE」によるミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」を設ける。
展覧会は「自主企画展・共催展」と「公募展」の2種類を開催。現在は、開館記念展「20世紀美術探検」(3月19日まで)、文化庁メディア芸術祭10周年企画展「日本の表現力」(2月4日まで)、「黒川紀章展」(3月19日まで)を開催中。