クレジットカード関連事業のSBIカード(港区六本木1)は2月1日、カード券面に天然ダイヤモンドを使用したクレジットカード「SBIワールドカード」を発行すると発表した。同カードは印刷工程時にダイヤモンドの粉を混ぜて券面に塗布し、黒い部分が角度によって反射して光るという。
同社はSBIホールディングス(六本木1)の子会社として2005年6月に設立。2006年11月より「マスターカード」ブランドでのクレジットカード発行を開始しており、これまで本真珠、純金、プラチナなどを券面に使用したクレジットカードを発行してきた。貴金属や宝石を使用したクレジットカードの発行は日本の金融業界では初の試みという。
同社のカードは、ウェブやモバイルによるオンライン上でのリアルタイム決済機能が特徴だが、同社担当者は「付帯サービスは入会後にメリットを実感できるもの。後発のカード会社として(入会時に)他社との差別化を図るには、インパクトのある挑戦が必要だった」として、これらのカード発行に至ったという。
国産本真珠使用の「レギュラーカード」(年会費無料)をはじめ、純金使用の「ゴールドカード」(年会費5,250円)、プラチナ使用の「プラチナカード」(年会費31,500円)は、20~40代のクレジットカードを使い慣れている「消費に対して意欲的な層」をターゲットに展開。「ワールドカード」(年会費157,500円)は「プラチナカード」利用者を主な対象に、同社からの招待制となる。
これまで発行しているカードの加入状況について、具体的な数字は明らかにしていないが「ターゲット像通り、活発な利用が多い。丸いシンプルなデザインが『めずらしい』と好評」と話す。今後は利便性を高めるために、グループ内での連携を強化するという。(写真=SBIワールドカード)