東京ミッドタウン(港区赤坂9)で6月13日より、タウンツアー「ユビキタス・アートツアー」が開始する。
ユビキタス・アートツアーは、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(品川区)とミッドタウン(事業者=三井不動産ほか)が共同で開発したもので、携帯端末「ユビキタス・コミュニケータ」を使用し、ミッドタウン内のアート作品や建築をナビゲートするもの。ツアー利用者は、端末上のディスプレーに表示される映像・テキストや音声を通して作品解説や作家情報、各作品間の施設内ナビゲーションなどを知ることができる。
コースは「120分フルコース」、「30分ハイライトコース」、「アート堪能コース」、「建築デザインコース」、「庭園コース」、「大きな彫刻コース」、「雨の日コース」の7つから選択が可能で、日・英・中・韓・仏語に対応する。システムは、ミッドタウン内の天井、屋外などに約500個の「uコード マーカ」を設置。各マーカからは場所を識別するための「uコード」(ユビキタスコード)が赤外線や無線で発信され、端末が近づくとuコードを受信し、無線LAN経由でデータベースから自動的にコンテンツを受信・表示する仕組み。
12日に開催された記者会見で同研究所の坂村健所長は、「現在、東京全部に(uコードを)つけようという計画を進めている。uコードを受け取ることができればどこでも(ミッドタウンと同じことが)実現できる」と話しており、今後の周辺地域への展開やコンテンツ種類の拡大も検討しているという。
ツアー受付時間=11時~18時(端末最終貸出)、端末最終返却時間=20時。「ガレリア」3階の「東京ミッドタウン デザインショップ」内ツアーカウンターで貸出する。身分証が必要。料金は1,000円(貸出料金500円、保証金500円、保証金は端末返却時に返金)。