森美術館(港区六本木6、TEL 03-5777-8600)は9月6日、来年2月から開催する美術展の概要を発表した。
展覧会名は「アートは心のためにある:UBSアートコレクションより」。会期は2008年2月2日~4月6日。スイスに拠点を置く世界的金融機関・UBSのアートコレクションから選んだ絵画、写真、ドローイングなど約160点を紹介する。
展示は、肖像画から身体性や現代を生きる人々の姿に着目した「ポートレートから身体へ」、1990年代以降の写真作品を主に展示する「造られた世界」、自然風景と人間の関係から月や星などの広がりを描いた作品を主に展示する「ランドスケープから宇宙へ」の3セクションで構成。
UBSアートコレクションはこれまで、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロンドンのテート・モダンなどで紹介されており、同展はシドニーのニューサウスウエールズ州立美術館と、メルボルンのナショナル・ギャラリー・オブ・ヴィクトリアを巡回する「未完の世界」展をもとに、森美術館向けにアレンジを加えたものとなる。
出品作家には、荒木経惟、ジャン=ミシェル・バスキア、フランチェスコ・クレメンテ、フィリップ・ガストン、リチャード・ハミルトン、ロイ・リキテンスタイン、森村泰昌、ゲルハルト・リヒター、トーマス・ルフ、シンディ・シャーマン、杉本博司、アンディ・ウォーホル、アンドレアス・グルスキー、宮本隆司、ジュリアン・オピー、トーマス・シュトゥルート、ジョナサン・ボロフスキー、トニー・クラッグ、オラファー・エリアソン、畠山直哉、デミアン・ハースト、エルズワース・ケリー、ブライス・マーデン(敬称略、一部)など、著名な作家を予定する。
開催時間は10時~22時(火曜は17時まで、入館は閉館時間の30分前まで)。入館料は一般1,500円ほか。